
軽度や中程度の方はほとんど自覚症状がないので、自分から治療を受けることは少ないです。歯周病の怖い所は、腫れや痛みが出たり歯がグラグラなって咬めないといった症状が出てからでは手遅れだということです。
重症の歯周病にならない為にも、虫歯等がなくても定期的に歯周病検診を受けましょう。
レントゲン等の診断で抜歯が必要と判定された歯は、歯周病治療では治りません。しかし、それ以外の歯は、治療すればよくなります。抜歯を含めた正しい治療計画のもとに治療を進めれば、歯周病は治せるのです。
治療方法や、保険の有無によって、治療にかかる期間が大きく変わってきます。保険を使った歯周病治療は全部で三段階あり、部分治療や期間をつめてどんどん治療を進める事が認められていません。保険を使わない短期集中治療も可能ですが当院ではお勧めしません。重度な方でも3~4ヶ月で基礎治療は終わります。
歯周病が治る為には、通常の歯石とりやマッサージなど歯肉に対する処置だけではよくなりません。咬み合わせバランス調整と固定による安静化、そして適合の悪い冠の除去なども重要です。
治療用義歯や仮歯で咬合を安定させて、歯周病治療を進めていきます。
状態にあわせて歯周病が治る為に、総合的な観点で治療を行います。外科処置においては、歯周ポケットを浅くする他に歯根分割や分割抜 歯などの高度な技術も併用します。
エムドゲインを使う保険外の歯槽骨再生治療も当院で可能です。
虫歯や歯周病に関しては、まず予防と早期発見が大切です。虫歯の予防に関しては、フッ素やシーラントを歯科医院にて応用します。ブラッシング指導やクリーニング(PMTC)も行います。早期発見に関しては、定期検診を受けている方は問題ありませんが、痛みなどの症状がないと歯科を受診しない方は、痛み出す前の初期症状をみのがさないことが大切です。
PMTCとは、通常の歯磨きでは落ちない歯の汚れや細菌を、専用の機械によって徹底的に取り除く方法のことです。
歯石や歯の隙間の歯垢、虫歯や歯周病の原因となる細菌などは、日常のブラッシングで除去することは不可能です。虫歯や歯周病の予防には、歯科による定期的なクリーニングが不可欠です。
PMTCだけ行うのは保険外ですが、治療後のメインテナンスに来られる方にはPMTCを基本料金内でサービスしています。
口臭に関しては、歯科に関係ない所から発生する場合もありますが、ほとんどは歯科治療で改善されると思っていいでしょう。原因はいくつか考えられますが、最も多いのは歯周病です。他に親知らずの炎症、虫歯の重症のもの、治療を中断している歯、プラスチック系の仮歯、古い冠や義歯も口臭の原因となります。歯列不正が口臭の原因となっていることもあります。
それぞれ治療を行えば改善することができます。自分ですぐにわかるものもあればレントゲンを見ないとわからないものもあります。まずは相談して下さい。なお、当院では高価な口臭測定器を使用する保険外口臭治療は行っていません。