TEL 0948-28-1322

歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

非金属材料への移行

 ここ数年金属価格が高騰しているため、歯科保険に金属以外の材料が多く取り入れられています。 手始めはファイバーコアでした。神経をとった歯などにたてる土台です。

導入されてだいぶん経つのですがブリッジ支台の第1小臼歯の白い歯が認められるようになって、審美性が高まると共に使用金属量がかなり減らせるようになりました。

 また、金属アレルギーの方に対する非金属のかぶせ物が診断されれば無条件で保険適用になるようにもなりました。昔は全て保険外だったのですが随分変わりました。そして金属アレルギーでない方も下顎第1大臼歯の保険の白い歯が全ての第2大臼歯が存在して強く噛みこんでないという条件付きで認められるようになったのです。

 最新のものは高強度レジンブリッジですがやっている先生が極めて少ないので耐久性などの実績がないので自分もまだやったことがありませんが希望者がいればやります。

 また、昔からあった小臼歯に主に被せていたHJKは現在CAD/CAM冠というものに進化して非常に割れにくくなっています。

 これ以外では奥歯に詰める小さな金属をレジンインレーというものに変えることができます。強度がないので折れることが多くそのたびに作り直さないといけないので自分はお勧めしてないのですが希望があれば対応しなければいけないと感じています。

 このように非金属材料の保険適用がここ数年の間に大きく変わってきてます。これからもそういう方向に進んでいくと思われます。ここでの問題は審美と強度が両立しないことなんですが新しい材料開発に期待したいと考えています。