保険の義歯の設計について
今回は保険内の不具合の改善について詳しく説明します。
まず審美性ですが保険外の審美義歯にする以外の方法として、歯にかかるバネを見えにくい歯に移動させたり、目立たない形に変えたりすることができます。
次に異物感にについては設計を変えることにより対応可能ですが、小さくすることによって咬みにくいとか、痛いとか別の不具合が出やすいので、何を重視するかよく検討してから設計を決める必要があります。
最後に痛みですが、歯ぐきにあたる部分の形や材質を変えることで対応できる場合と、飛び出した骨を削る手術をしないと難しい場合などがあります。
新しい義歯を作ると半年間は新作ができないという保険の決まりがありますが、設計を変える修理は対応可能です。新しくできないと思っている方は多いと思います。
義歯は多様な設計が可能なので、不具合があればそのままにせず相談してみてください。
ウィング11月号|№58 掲載