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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

エムドゲインによる歯周再生とは

歯周病が進行してレントゲンで歯を支える骨が減少しているのが見て解る状態で、さらに歯を触ると動揺が明らかになっている歯は重症と判断されます。


重症の歯周病の歯はそのまま放置しているとさらに悪化して治療不可能な要抜歯状態になります。


重症の歯周病の歯の治療法ですが、通常の保険診療においては歯肉を切除して歯周ポケットを浅くする手術を行い、それ以上進行しないようにしますが、失われた骨が回復して健康な状態になったわけではありません。
失われた骨を再生させて真に健康な歯周病組織になる治療法もあります。その中でも適用範囲が広く手術法も複雑でないエムドゲインという歯周組織再生用材料を使った歯周外科手術が有効です。


エムドゲインとは子どもの頃に歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質が主成分です。


手術法は単純で歯肉を剥がし歯根面を清掃してゲルを塗布し縫合を行うだけです。
単純で非常に有効なこの歯周組織再生治療ですが、材料が高価で保険が使えないためにあまり一般的ではありませんが歯ぐきが若返るということを考えると価値は計り知れません。


重症度や治療する歯の本数により費用は異なりますので、先ずはレントゲンを撮って相談して下さい。



月刊 嘉麻の里 3月号|VOL310 掲載