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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

乳歯の治療について(その3)

今回は前回説明した”咬合誘導”についてもう少し詳しく説明します。

咬合誘導とは、永久歯になったときに歯ならびが悪いという不正咬合を予防する治療です。予防的処置なので、不正咬合にならないというものであり、なったとしても軽度におさえるという目的で行います。
小児歯科で咬合指導を行うのと矯正歯科で早い時期から処置を受けることの違いを理解していない方が多いのでまずこれを説明します。
矯正歯科では永久歯になったときに全体の咬み合わせが正しく美しい歯ならびにする事が目的なので、診査や処置が複雑で治療もかなり大がかりなものになるため、多大な費用がかかります。
それに対して、咬合誘導は、ややこしい診査は行わず、処置も大がかりではないので、矯正と比べると費用は殆どかかりません。

ただし、難しい症例では、きれいな歯並びまでならない時もあり、それでは不満という場合もあるでしょう。
よって、歯ならび治療をどこで受けるかの判断は、治療が難しいのか、簡単なのかの診断が重要です。簡単な場合や、完全を求めない場合には小児歯科で咬合誘導を行い、難しい時は矯正歯科で治療を受けるのがよいと思います。

矯正歯科では診断だけでも数万円必要なので、まずは小児歯科で相談するのがよいでしょう。



月刊 嘉麻の里 8|VOL303 掲載