今回は通常の歯科検診以外の検査や検診について説明します。
まずは口腔ガン検診についてですが、市町村ごとに定期的にガン検査が行われているので、それを利用すれば費用はかかりません。もちろんいつでも口腔外科を受診すれば検診は受けられます。ガンは早期発見が大切な病気です。他のガン検査と違い、苦しい事や時間がかかる事もありませんので気軽に検診できます。年に１回はガン検診を受けるようにすれば発見が遅れて進行ガンになる事はないでしょう。
次は、だ液検査について説明します。この検査を受ける事で虫歯や歯周病の危険度がわかります。
虫歯予防についてはやり方が色々ありますが、検査を受けずに処置すると危険度に応じた処置でない為に、不十分であったり、やる必要のない事までする事があったりします。
最後は歯周ポケット検査について説明します。歯周ポケットの深さで、歯周病の重症度がすぐにわかります。歯周病は自覚症状が出てから来院されると手遅れのことが多い病気です。虫歯のチェックだけでなく歯周ポケット検査も年に1回は必要です。
今回説明した検査やガン検診は、通常の健康診断と同じように考えるべきもので、口腔の健康を守るために、症状がなくても定期的に行って下さい。

月刊　嘉麻の里　12｜VOL283　掲載