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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

虫歯でないのに歯がしみる(知覚過敏)

今回は、虫歯でないのに歯がしみる知覚過敏について詳しく説明します。
 一般的にこの知覚過敏は原因がはっきりせず、対症療法が行われています。
 対症療法の主なものは、家庭の知覚過敏用の歯みがきや、歯を強くするフッ素を応用した商品などです。また、歯科医院においては知覚過敏用の塗り薬が数種類あり、そのいくつかを使ったり、歯の表面をコーティングする材料を歯につけたりして知覚過敏の症状を軽減させます。
 以上のように家庭や歯科医院内において色々な対症療法を行いますが、すぐに治らない場合は、何をやっても症状がなくならない事が多く、ある程度症状が安定した所で経過観察にしてしまう事になります。
 どうしても早期にしみの症状をなくしたい場合には神経をとる治療もできますが、歯科では、なるべく神経をとらないように治療を行うので、患者の方から強く希望しないとその治療方針は選ばれません。
 ここまでは、対症療法について説明しましたが、原因をとりのぞく治療も研究されています。その原因の中に咬合異常や歯ぎしりがあります。咬合に関しては咬み合わせの改善や歯ならびをよくする治療が必要になります。歯ぎしりは、原因をとり除く事が今の所難しいとされていて、通常はマウスピースを使用する治療を行います。

月刊 嘉麻の里 9|VOL.268|SEP 2007 掲載