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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

歯科口腔外科

前回は親知らずの抜歯を説明しましたが、痛みなどの不快症状の軽減で、最も重要なものは、レーザーです。これによって、出血・腫れ・痛みが大幅に軽減されます。使い方は簡単で、治療を受ける時のストレスも全くありません。
レーザーは、口腔外科の分野で広く応用が可能で、以前は難しかった良性の腫瘍やのう胞の摘出手術や、舌などの小帯の切除形成手術などが、出血なく簡単に行えるようになりました。もちろん、口内炎の治療にも使えます。また、顎関節の痛みをやわらげる治療などにも使えます。その他に抜歯予定の歯の炎症をおさえて抜歯の時期を遅らせる事も可能です。
また、親知らずの抜歯はどこで行えばよいかとよく聞かれますが、まずは近くの歯科または口腔外科を診療科目にあげている普通の歯科でみてもらってよろしいです。そこで問題なくできると判断されれば、大きな病院まで行く必要はありません。難しいと判断された場合には、専門医や大学などの病院歯科を紹介する事になります。
前回と今回で親知らずの抜歯について詳しく説明してきましたが、よほど難しいケースでないかぎり、レーザー治療ができる口腔外科で行えば、昔の親知らずの抜歯の恐ろしいイメージとは違った、普通の歯の抜歯程度の軽い痛み、少しの腫れぐらいで終わります。

月刊 嘉麻の里 5|VOL.264|MAY 2007 掲載