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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯に対して患者さんの多くは、非常に悪いイメージを持っています。腫れ・痛み・出血・口が開かなくなるなどが、親知らず抜歯後のイメージです。また、実際に過去そのようになった患者さんも多数います。
 もちろん、そうなった事には原因があります。事前の診査や問診・抜歯の時期などの治療計画・抜歯の技術・止血処理の方法・腫れや痛みを軽減する方法・抜歯後の注意や指示内容等たくさんの要因が関係していて、そのどれかに問題があった事になります。

しかしこれとは反対に親知らずの抜歯をしたのに、痛み等の不快症状がほとんどないケースもあります。これは不快症状が出る数多くの要因を全てクリアーできた事の結果です。よって親知らずを抜歯しても、不快症状がほとんどなかったり、早期に軽減させる治療法があるという事になります。この為には技術・経験・設備が必要になります。患者サイドでこれらの有無を詳しく調べる事は簡単ではありませんが、インターネットを利用したり、いくつかの口腔外科に抜歯の相談をしてカウンセリングをうけたりすれば、必要な情報は得られます。
技術の進歩によって、抜歯をしたら痛いのは普通というのは過去の話になっています。親知らずには多くの害があるので、放置するのはよくありません。

月刊 嘉麻の里 4|VOL.263|APRIL 2007 掲載