歯科での金属アレルギーの治療の基本は、金属を全て除去して金属以外の物に変えることです。

多数の金属がある場合にはその費用もかなりかかります。使用する材料は高価なものから保険で使う材料まで種類がたくさんあります。 よて通常は、できるだけ費用をおさえつつ最低限の強度は持たせるという方向で治療計画を考えています。

まずは各種材料の特徴を知る必要があります。セラミックは美しく強度も強いですが、破損すると修理が困難なので 作り直しになってしまいます。ハイブリッドセラミックはセラミックと比べると強度は劣りますが、破損した時には修理が可能です。レジンは強度は弱いですが修理もできるしやり直しでも費用は少ないです。

治療計画はどこにどの材料を使うかを考えるとものすごく多数のパターンができます。よってカウンセリング時には自分のこだわりたい部分の希望とだいたいの予算を伝えないと計画がたちません。

金属アレルギーの治療を受ける場合に最も重要なのは治療後のメンテナンスと破損時の対応です。治療した歯ができるだけ長くもつようにする事や、 破損してしまった時に保証があるかどうかで、その後にかかる費用が大きく変わってきます。入れて終わりではないのです。

合屋 孝則

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月刊嘉麻の里　10月号｜VOL317　掲載

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