義歯の歯並びと咬み合わせ
今回は義歯の歯ならびと咬み合せについて詳しく説明します。
使用している義歯の歯ならびに不満のある場合は、修理で対応できる時と新作しないと難しいケースに分かれます。
修理は、人工歯の形態修正か交換を行います。人工歯の交換をすれば、かなり大幅な修理も可能になります。保険の義歯は半年間は新作できないきまりがあるので、その時は修理で対応します。半年をすぎたものは修理でも新作でもどちらでもできます。
新作する場合は型どりから始まりますが、大切なのは試適よばれる歯ならびをチェックする工程です。そのときに歯ならびをよく見て、長さや出具合が希望通りになっているかを判断します。この段階では、歯並びを修正したり、人工歯の大きさを変えるのは簡単です。完成した後では修正が困難になるので、試適の段階で時間をかけて希望に合う状態に近づけていく必要があります。
>咬み合せの不満については、咬み合わせが高いというものは簡単に治せますが、それ以外は修正困難になります。よって基本は新作で対応となりますが、半年経っていない場合には保険を使わずに作るしかない事もあります。咬みあわせも試適の段階でチェックしますが、歯ならびより良いか悪いか判断しづらいのが現実です。
月刊 嘉麻の里 12|VOL307 掲載