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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

虫歯の基本治療について(その3)

今回も引きつづき虫歯の基本治療についてです。

中程度の虫歯を放置してしまうと神経に達する重度の虫歯になり、常に痛みを感じる状態になります。
こうなると治療は麻酔をして神経を取る処置が必要で、治療回数や期間は多く長くなります。

神経をとると普通いいますが、実際は根の先あたりで切断して傷がなおるのを待ちます。よってすぐに 何も痛みを感じない状態にはなりません。
根幹治療を数回行った後に穴を埋めるか、型どりして全体をかぶせる処置になります。

常に痛みのある状態をさらに放置した場合は、そのうちに神経が死んで、いったん痛みを感じない状態になります。しかし、その後は膿がたまって、歯肉が腫れてくる事になります。
この状態までなると根幹治療はかなりの回数が必要になるとともに、歯ぐきの治療に時間をかける必要もでてきますが、まだなんとか抜かずに治療が可能な状態です。

ここから更に虫歯を放置すればもちろん治療不可能で抜歯しないといけない状態になります。痛みは感じない場合が多いです。

以上のようにかなり重度の虫歯になってしまってもなんとか抜歯せずに治療は可能ですが、歯周病になっている場合は、 自覚症状が出るまで放置すれば抜歯の可能性が高くなっていると思ってよいでしょう。



月刊 嘉麻の里 1月号|VOL320 掲載