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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

虫歯の基本治療について(その2)

前回につづき今回も虫歯の基本治療について詳しく説明します。
初期虫歯の段階で早期治療せず放置してしまうと虫歯は中等度に進行してしまいます。
歯の表の面だと黒い穴がはっきり見える状態となりますが、歯と歯の間の虫歯のケースでは、物がつまり安くなったぐらいの自覚症状しかなく、レントゲンを見ないと発見は難しいでしょう。
この状態になると冷水痛等がはっきり自覚できるようになってきますが、余り症状を感じない場合もあります。

この段階で来院されるとまだ簡単な処置で治療が終わる可能性があります。前回説明したつめものなどの治療が可能です。
虫歯を削っていくとかなり神経に近いと思われる時は穴に薬を詰めてしばらく経過を見る場合があります。
銀歯になるようなケースですぐにやると金属は熱を通しやすいので冷痛がおさまらないという結果になることがあります。
最も重要な歯の特性は神経まで近い虫歯ができた時に神経のある空間がだんだん狭くなり壁が厚くなる現象が起こります。
これを利用すれば冷痛などの症状がだんだん和らぐことになりますが、数週間の時間が必要となり治療はすぐには終わりません。

中等度の虫歯のケースは治療期間が長くなる場合もありますが、内容的にはつめ物等の簡単な処置でだいたいすみます。



月刊 嘉麻の里 12月号|VOL319 掲載