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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

外科処置(その2)

今回は前回に続き外科処置について説明します。

前回の分割抜歯や根分割と似たもので難抜歯というのがあります。難抜歯は、親知らずのように奥深いところに埋まっている歯を抜く場合と歯が虫歯で小さくなり歯根だけが残っている場合に分かれます。
親知らずの場合は周囲の歯ぐき切開して歯の周りの骨を削ります。さらに手前の歯に引っかかる時には親知らずを分割して抜歯します。
歯根だけ残っている場合は抜歯しやすい前方の歯でも掴むところがないので、歯肉を開き周囲の骨を削らないと抜歯できません。
難抜歯は、歯が抜けたら終わりではなく、その後の血を止める処置や、腫れや痛みをおさえる処置がとても重要です。それらの処置において、レーザーを使用すれば容易に行えますが、通常の処置では困難なことが多く、抜歯後の出血や腫れや痛みをおさえることは難しいでしょう。レーザーを使えば腫れや痛みが全くないわけではありませんが、大幅に減らすことができます。

また、抜歯後には注意しないといけないことがいつくかあります。まず、うがいを血を止めるためにしないことです。穴に溜まった血が固まって血が止まります。綿を咬んでそっとしてください。そのほかには血行が良くなる運動や飲酒、長風呂などは避けましょう!

月刊 嘉麻の里 9|VOL292 掲載