今回は歯科治療の流れについて詳しく説明します。
治療の流れを理解していないと終わりでないのに自分で中止してしまう事や、期間がたりず、必要な時までに間に合わないという事などが起こります。
まず最初は、虫歯で歯の神経を取る治療についてですが、神経を取って痛みがなくなると終りと思っている方がいます。神経を取ると通常数回薬のつめかえを行う根管治療と呼ばれる処置を行います。根管治療中にやめてしまうとそのうち中が化膿して腫れと痛みがでます。根管治療が終ると次は通常土台を作り冠の型どりを行います。この段階でも終りと思う方が時々います。冠が入って本当の終りとなります。少なくとも5回ぐらいは通院しないとならず、それなりに治療期間もかかります。
次は抜歯してブリッジを作る治療についてですが、まず要抜歯の歯を抜き、傷の治り待ちの期間に入ります。短くても2～3週間で長い場合は2ヵ月ぐらいの事もあります。この間に仮歯は入れられます。それからブリッジの型どりを行い数日後にでき上がりです。このように抜歯してブリッジの治療は来院回数は少ないですが、かなりの治療期間がかかるものと思って下さい。仮歯の現状で中止されると虫歯や歯周病が進行してしまい、来院されてもすぐ型どりできない状態になることもあります。

月刊　嘉麻の里　1｜VOL284　掲載