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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

顎関節症の治療について

顎の関節がカクカク音がする等の異常が現れる病気は顎関節症です。
最初は痛みを感じることなく違和感程度ですが、そのまま放置すると少しずつ症状は悪化して、強い痛みや口が大きく開かないという状態になります。
この顎関節症は、症状が進行すればするほど治療が困難で、口がほとんど開かなくなると外科手術しか治療の手段がなくなります。
軽い症状のうちに来院された場合には、咬み合わせ調整などの簡単な治療のみで終る事もあります。
もう少し進行したケースでは、治療用のマウスピースを製作したり、顎関節にレーザーを当てる治療などを行います。
また、口腔内を見てすぐに原因が判断できるケースではその治療からする事になります。歯を抜いてそのままの所に歯を入れたり、歯ならびや咬み合わせが悪いところの改善治療などがそれにあたります。
口腔内を見ても原因がはっきりしないケースや重症化してからの治療は困難です。いろいろな治療をやっても早期に症状が軽減する事は少なく、長期の治療が必要です。
顎がカクカクするけれども痛みはないという状態で来院される事は少ないですが、すでに顎関節症になっています。痛くなったり、口が開かなくなる前に早期に来院して症状の悪化を予防してください。

月刊 嘉麻の里 7|VOL278 掲載