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歯の健康や治療についての当院院長のコラムを掲載いたします

虫歯予防の初期治療

今回は、虫歯の予防法と初期治療について詳しく説明します。
 虫歯予防としては、昔からフッ素と奥歯の咬合面の溝をプラスチック系の材料で埋めるシーラントが行われています。どちらも虫歯予防に効果がありますが、それをやれば虫歯にならないという処置ではありません。
 フッ素は定期的に歯に塗布する事で効果が出ます。年に4回程度の処置が必要です。
 シーラントは、咬む力の強い部分につけるので、少しずつすりすり減ります。よってこれも定期的に再充填の必要があります。
 次に初期虫歯についてですが、定期検診で早期発見された場合にはフッ素や表面を研磨してシーラント処置だけで終れます。定期検診を受けていれば麻酔をして歯を削ったり神経の治療を必要とするまで虫歯が進行する事はありません。
 ここまで予防歯科治療について説明しましたが、それら以上に重要な事は、正しい口腔衛生指導を受けることです。ブラッシング等の口腔清掃の他に強い歯を作る為の栄養指導や間食のとり方を教えてもらい、家で実践する事で虫歯は予防できます。
 虫歯は予防と初期治療が大切です。自覚症状が出たり、虫歯の穴が見てわかる状態になる前に、今から定期検診を始めて下さい。

月刊 嘉麻の里 6|VOL.265|JUNE 2007 掲載